Ginzadori Clinic

TEL 077-599-3914 発熱専用ダイヤル

パソコン用の画像 スマートフォン用の画像

当院は、滋賀県から「診療・検査医療機関」として指定されております。

新型コロナウイルス感染症について

新型コロナウイルス感染症の病原性は、主に①肺炎による呼吸機能の障害、②血管の炎症、血栓症による肺を含む全身の血流障害、③免疫の暴走が関与する重症呼吸不全などが考えられています。これらを抑える決め手となる治療がないため、感染予防が最も重要となります。

感染経路

当初はインフルエンザと同様に接触感染、飛沫感染がメインと考えられていましたが、現在は、さらに小さな微粒子(マイクロ飛沫、エアロゾル、飛沫核などと呼ばれます)による空気感染の要素がインフルエンザよりも強く重要な感染経路と考えられています。さらに空気感染の方がメインだという報告も出てきています。肺炎なのに喉や気管支の症状が軽く突然重症化する人がいるのも空気感染によりウイルスが直接肺に到達するためと考えられます。しかし、空気感染だからと言って、対策はこれまでと大きくは変わりません。空気感染源になるような小さな微粒子も口から出る時は水分を含んだ唾液飛沫で、不織布マスクならかなり防ぐことができるからです。マスクの隙間から漏れるような最初から小さなものはほとんどが呼気の水蒸気でウイルスはあまり含んでいません。但し、ウレタンマスクは大きな飛沫も通してしまうことがわかっています。マスク不足が解消された現在はできるだけ不織布マスク(使い捨てマスク)を着用して下さい。
空気感染を防ぐために有効な対策は、
①室内に浮遊するウイルスの放出量を減らす
・全員が不織布マスクを着用する
・大声を出さない
・密集を避ける
・加湿(飛沫の乾燥を防ぐことで落下しやすくなる)
②室内に浮遊するウイルスを排出する
・常に換気
③浮遊するウイルスの吸引を防ぐ
・不織布マスク
もう一つ重要なことは、倦怠感など少しでも体調が悪い人は仕事を休んで自宅療養、検査を受けることです。 現在気をつけていることと同じですが、変異ウイルスは感染力や毒性が高まっていると言われています。感染者が多い間は、これまで以上に気をつけて、上記が守られていない空間(マスクを外して会話している人がいる、全員マスクしていても騒がしいなど)には立ち入らない方が安全です。

検 査

今感染していることを診断するための検査でよく行われているのは、抗原迅速検査とPCR検査です。新型コロナの感染力は発症日前後が最も高く、発症前にも強い感染力がある一方で、10日目にはほとんど感染力がなくなることがわかってきています(変異ウイルスではもう少し長く感染力が続くかもしれないといわれています)。PCR検査は微量のウイルスを検出できるため、感染初期の無症状の感染者もある程度みつけることができ、無症状のうちから感染を広げる新型コロナの検査として非常に有用です。但し、性能が良すぎて10日目以降の感染力のない回復期の陽性も見つけてしまい、不必要な隔離を増やしてしまうことが欠点です。抗原迅速検査は特別な装置が不要で簡便にすぐに結果がでますが、ウイルス量の少ない初期の診断能力がPCRより落ちます。私見ですが、抗原迅速検査の簡便さを生かすには高齢者施設などで一人でも患者が発生したときに3日おきくらいの高頻度で全員の抗原迅速検査を行うことでクラスターを最小限に抑えることができるのではないかと考えています。
無症状でも感染が広がってしまう新型コロナは、リスクの高いところでは積極的に検査して1日でも早く感染者を見つけることが重要です。

感染後の経過

初期は無症状や風邪症状など軽い症状で感染が進行しますが、自然に免疫が成立し、8割は1週間程度で自然治癒します。しかし、一部は免疫の暴走や呼吸不全、血栓症により重症化し、人工呼吸管理に至ります。ワクチンには免疫の獲得を早めて重症化を防ぐ効果が期待できます。

治 療

治療は初期と中期以降で目的が変わります。
初期に必要なのは免疫が働き始めるまでの期間のウイルス増殖を薬剤で防ぐことです。インフルエンザの治療と同様、抗ウイルス薬はできるだけ早く開始したほうが効果が期待できますが、軽症で使用できる薬剤は今のところありません。アスピリンという血液をサラサラにして血管のつまりを防ぐ薬剤が人工呼吸管理を減らしたという報告もあります。
免疫が成立した中期以降に増悪傾向が明らかになった場合、抗ウイルス薬の使用が行われていますが、タイミング的には手遅れで効果も実証されていません。
ウイルスを抑える薬よりも、炎症や免疫を抑えるステロイド剤(デキサメサゾン)でこの時期の重症化を防ぐ効果が証明されています。
重症化してしまった場合は、人工呼吸管理を行いながら回復を待つことになります。
このように、感染後にできることは限られているため、国民全員が各自の身を守るための感染予防と自分が無症状で周囲に感染を拡大させないための行動、迅速な検査がとても需要です。

変異ウイルスについて

日本でも変異ウイルスが猛威をふるっています。これまでイギリス型、南アフリカ型、ブラジル型などが見つかっており、変異の起こる部位によって感染力が高くなる変異(N501Y)やこれまでの獲得された免疫をすり抜ける変異(E484K)などがあり、関西で猛威を振るっているのはイギリス型(N501Y)です。関東では、E484K変異が多かったのですが、N501Y変異に置き換わってきているようです。最近はインド株も入ってきており、日本人に多い白血球のタイプからの攻撃を逃れる性質や毒性が強い可能性を指摘されていて心配です。今後どのような性質のウイルスが広がるかわからないためとにかくワクチン接種と感染予防が重要です。

診療カレンダー

…休診 …午前のみ診療

関連リンク

守山さくら内科クリニック

↑ PAGE TOP